言い方キツくてすみません。

ライター・編集者の中道薫が仕事以外でつらつら書きます。

女30歳。2度目の転職で、新入社員になった今思うこと

仕事で「自分は一人前だ」って自信を持って言えるようになるのはいつなのでしょうか。 

OLだった私は、編集プロダクション ノオトに転職しました。

 

an-life.jp

 

きっかけはこの記事にある通りで、趣味で作っていたウェブマガジン(今見るといろいろやばくて泣ける……)の作業がおもしろくなりすぎたこと。そして、「趣味」の限界を感じたこと。

ノオトの面接翌日に、社長直々に内定の電話をくれました。残業帰りのオフィス街に「やったー! ありがとうございます!!!」という自分の声がこだまして、いっそうドキドキしました。それを今でも鮮明に覚えています。

何かを作りたくて仕方ないだけの何者でもない私の、道が開けた出来事です。

編集プロダクションの仕事って? 

編集プロダクション(編プロ)って、ざっくりいうと出版系の制作会社です。なので、入社前は割と、デスクに向かってガシガシ書くのがメインだと思っていました。

ノオトはウェブに特化している編プロで、なおかつオウンドメディアの運営がメインです。なので、想像していたよりもずっと幅広くメディアの仕事に携わることになりました。

たとえば、クライアントとのメディアや企画の方向性を含めた編集会議とか、フリーランスのライターさん、カメラマンさん、イラストレーターさんのアサインとか。SNSを介した記事の届け方についての試行錯誤とか……。

自社メディアである品川経済新聞で、そもそもの書き方から学びつつ、担当するオウンドメディアのディレクションや編集(恐れ多くもベテランライターさんへの朱字入れなど)をしてきました。

shinagawa.keizai.biz

だから、ある意味「ライターになって、世の中に残る、あるいは大きなインパクトを与えたい!!!」という“何者かになって評価されたい私”は早々に死にました。ノオトの仕事で求められていることは、そういうことじゃなかったので(私の主観です)。

即戦力が求められるはずの制作会社で、そんな勘違い野郎を一から教育してくれる環境を用意してくれたのは、メディア業界で“良心”と呼ばれる宮脇さんが社長だからこそだと思います。

 

余談ですが、私は奨学金がとんでもない額あります。なので、とにかく安定した高いお給料がないと、そもそも転職を諦めざるを得なかった。未経験の人間を正社員で採用することは、会社として非常に大きなリスクです(人を1人雇う上でのコストは、みなさんおわかりですよね)。それでも、私のような何もわからない人間を育成枠ではなく、いきなり正社員として招いてくれるなんて……。今でも、なんて恵まれていたのかと思います。

何者でもない若手に賭けてくれる

今でも一番尊敬する師匠に対する愛は、SUUMOタウンの記事で書かせていただきました。

suumo.jp

こんなに私情垂れ流しの記事をたくさんの方に読んでいただき、予想を遥かに超える反響をいただけて、泣くほど嬉しかったです(執筆しながら泣いてましたが……)。

いかに私がすごいライターになれたか。 なんてことではありません。

ただひらすらに、信じる軸を持ったメディアが、短期的に収益が出なくても、投資してきたか。そして、そこに共感するファンを少しずつ増やしてきたかを、この記事を通して実感しました。

私1人の力でできたことなんて、何もないんですよね。

恵まれた環境を卒業する理由

そこから4年半くらい。ノオトを辞めて、今日からBuzzFeed Japanの一員になりました。転職の動機については、前述のSUUMOタウンで書いた通りです。もっと言うと、単純に自分が強みとして磨いてきた編集スキルが、今後どれだけ価値になるのかに悩んでいました。

だって、ブランディングの上手な同世代以上がガンガン指名で仕事とって、年下でもすんごい人がバンバン出てきている。編集者としてそれなりのキャリアを築いてきたと思えるようになったからこそ、この現状に焦りまくるのです。

もちろん、師匠の背中を見ながら、職人のようにスキルを突き詰めていくことも考えました。でも、それで私が編集者として生き残っていけるかに自信が持てなかったんですよね……。

あとこれは、特に同業さんに対して声を大にして言いたいのですが、引き抜きではありません

同じノオト出身の播磨谷拓巳朽木誠一郎のような、胸を張れる成果が私にはありません。自分で希望してBuzzFeedに応募しました。10人規模の会社から3人目を持っていくことに対する懸念は当然あったはずです。それなのに、大した実績もない私と一緒に働きたいという評価を下してもらった人たちに、ただただ感謝するばかりです。

これから“編集者”として何をしていくのか

BuzzFeedでは、今後スポンサードコンテンツを専門に制作するチームに加わります。

www.buzzfeed.com

オウンドメディアの運営でやってきたクライアントワークを、引き続き手がけていきます。その上で実現できたらいいなと期待していることは、

  • テキストの編集にとどまらないコンテンツの企画立案
  • いま一番好きなメディア、尊敬するBuzFeedのメンバーをを支えていくために、自分がお金を稼いでくること
  • 外部にいる素晴らしいクリエイターさんたちと、引き続きお仕事する環境づくり

です。

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今持っている自分のスキルを活かしつつ、今の私が知らないノウハウを吸収していけたらな、と。なおかつ、私よりも何万倍もすごい人が社内外にたくさんいるので、そういう人たちを“食わせていく”ために、全力を尽くしたいと思っています。そして、古巣になったノオトの価値を証明していくためにも。「一人前だ」と胸を張れるようになるためにも。

自分と同じタイミングで、元フジテレビのレジェンドが入社されるなど、ビビりまくりではありますが、有言実行するべくがんばるぞい!!!

 

今日のBGM:BUMP OF CHICKEN「バイバイ、サンキュー」

 

それでは、またの日まで。