言い方キツくてすみません。

編集者ときどきライター。仕事以外でつらつら書きます。

金沢の激オススメ観光スポット「金沢蓄音器館」をご存じかしら?

かしら、かしら、ご存じかしら?

11月3日はレコードの日ですね。それにちなんだお話を。

先日、大学の一人卒業旅行ぶりに石川県金沢市に行ってきました。
弊社の自社メディア「品川経済新聞」が加盟する「みんなの経済新聞ネットワーク」の年イチの集まりに参加するためです。
 
「みんなの経済新聞ネットワーク」。通称、みん経は全国各地にあるローカルニュースネットワークです。
シブヤ経済新聞を本部に、横浜や博多天神、さらには香港やシンガポールといった海外を拠点とするメディアもあります。
お住まいの地域やお勤めのエリアをチェックしておくと、思わぬ発見があるかも?
(宣伝終了)
 
4年ぶり2度目の金沢滞在が決まった時点で、どうしても行きたかったのが「金沢蓄音器館」です。
金沢随一の人気観光スポットである「ひがし茶屋街」から徒歩圏内にある、小さな小さな博物館。ノープランの一人旅でふらりと立ち寄って、大好きになった場所です。
 
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今回は同期2人と訪問。私も記念写真を撮ってもらったのですが…
 
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喜びすぎて顔が完全に狂人のそれだし、同期も写真下手くそすぎる。
 
建物は、1階に受付と休憩所を兼ねたホールがあり、2階と3階が展示スペースという構成です。最上階には、LPレコードの試聴スペースもあります。小ぶりな博物館ながらも約600台の蓄音機と2万枚に及ぶSPレコードが収蔵されています。
 
そもそも「蓄音機とかSP・LPとはなんぞや」という方もいるかもしれませんね。
乱暴な言い方をすると、蓄音機は“電気を使わないレコードプレーヤー”のことです。ぜんまい駆動でレコードを回転させ、ホーンで音を増幅するというハイパーアナログ仕様。
そして、SPレコードが音源ですね。盤に刻まれた溝に音が記録されており、針で引っ掻くと鳴ります。
近年のアナログレコードブームはビニール製のLPレコード(いわゆるバイナル)ですが、SP盤はカイガラムシという害虫などを原料に作られていました。LP盤よりも硬くて割れやすいんだとか。材質のほかに再生時の回転スピードも違うので、同じサイズでも1枚に記録されている時間が異なります(12インチ片面でSP=約5分、LP=約30分)。
日本では、SPレコードは1963年に生産終了となりました。
 
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順路は最上階からスタート。3階はこんな感じです。小型の蓄音機が並び、エジソンが発明した蝋管式蓄音機も展示されています。
(館内は撮影不可ですが、館長さんから許可をいただくことができました。やさしい!)
 
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明治〜昭和期に製造された蓄音機。意外とコンパクト設計だと思いませんか? それぞれのマシンは時代などで装飾が異なっていて、眺めるだけでも結構楽しめます。
 
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2階には大小さまざまな蓄音機がズラリ。こちらでは、1日に3回10台の筐体を使った聴き比べが体験できます。
私たちが行ったときは試奏までかなり時間があり、館長さんが「聴き比べまでいられないでしょうから、ポータブル蓄音機でぜひSPレコードの音を聴いてみてください」と、特別に曲をかけてくださいました。こういう心遣いも「金沢蓄音器館」が大好きな理由の一つです。
しかし、聴き比べまで待つことにしました。実は、前回来たときも試奏を途中からしか聴けず、悔しい思いをしていたのです…。
 
念願の聴き比べはもう最高におもしろかった! クラシックから歌謡曲までいろんなレコードをかけてもらいましたが、音質のせいもあってかどの曲もノスタルジック。当時の一戸建てと同じ価格という蓄音機が奏でる音色は、なんとも優雅な響き…のような気がしてきますね。音楽もレコードも詳しくない私でも、純粋に楽しめるイベントでした。
ちなみに、「金沢蓄音器館」の公式サイトではYouTube動画で聴き比べができますが、私としてはぜひ生音を味わっていただくことを強くオススメしたいと思います。そもそも動画だとあんまり意味をなしてないような…(笑)。
 
普段はもっぱらiPhoneでばかり音楽を聴いているので、劣化しない“最低限の高音質”が当たり前になっていました。聴くたびに少しずつ摩耗していくレコード。不便ではありますが味があっていいものですね。単なるスピーカーやイヤホンというよりは蓄音機は楽器と似ている気がします。
 
レコードはどんなに大切に扱っても、いつかその1枚は音が飛んで聴けなくなってしまいます。「金沢蓄音器館」もこれまでに何枚ものSPレコードを聴きつぶしてきたそう。
全世界でSPレコードの生産が終了していたら、この聴き比べはあとどのくらい続けられるんでしょうね。調べても海外の情報が見つからず気になっています。とりあえず、2万枚もあれば私が生きているうちは安泰ですかね!
 
それでは、またの日まで。

アタックチャァアンス!

ライターになりたいと思ったきっかけは、遡れば高校時代に読んだ「ROCKIN'ON JAPAN」だった気がします。

 

その当時、BUMP OF CHICKENが大好きだったので、彼らのインタビューや記事が載っているものをひたすら買っては読んでました。

でも、痛烈に記憶に残っているのは銀杏BOYZ峯田和伸氏の3万字インタビュー。


ゴイステ時代から青春パンク特有の歌詞もうるささも苦手で、銀杏もロクに聴いたことがなく…。

表紙の峯田氏の顔は目が異常にデカくて正直怖かった。でも、読んでぐんぐん引き込まれました。

単純に峯田氏のエピソードが強烈だったし、作っている音楽の背景や根底にある感情が見えたような気がしたんです。

(ジャージで初体験の予行演習をしたという話が最高)

 

そして、GEOに行って『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』と『DOOR』を借りました。やっぱりめちゃくちゃうるさいけど、めちゃくちゃ好きな曲を見つけました。


銀杏BOYZ-BABY BABY - YouTube

今ではカラオケの十八番。

 

そんな3万字インタビューのように、アーティストや作品と出会うきっかけになるものを作れる人、その素晴らしさを引き立てる人になりたいナァーと思ったのでした。

ただ、私は音楽に関してきわめてライト層だったので、浪人中にソッコーで諦めました。TOKYO FMSCHOOL OF LOCK!」の「夢がない」というテーマの放送回で、長文の鬱メールをしたためて出演させてもらったのはいい思い出です。

 

結局、紆余曲折を経て中途でノオトに入社。編集者・ライターになったものの、カルチャー方面のお仕事はまったくご縁がないままでした。

ここまで来たらどうにかならんものかと、今夏は「音楽文化のつづり方」というライター講座に通ってみましたが、余計に「音楽ライターになるのはハードル高いな…」という実感が強まるばかり。

(専門ライターの方々の知識とアンテナは私のような職業ライターとは比べものになりません)


とかぐだぐだ悩みまくっていましたが、とりあえず第一歩を踏み出しました。

人生何が起こるかわからなすぎ。アタックチャンスがいつ来るかなんて読めないから、いつでも「やります! やれます!」と挙手できる状態でいるのも大切ですね。アピール含め。

今後は上記の「V.I.P. Press」でちょこちょこ執筆や編集をさせていただく予定です。「会いたいあのひとを身近に」というコンセプトが気に入っています。

欲を言えば文化的にも価値ある記事を作りたいと思っていますが、まずは読んだ人の出会いのきっかけになることを目指していく所存です。押忍。

 

それでは、またの日まで。

映画「心が叫びたがってるんだ。」感想…青春はメンヘラだ

なるべくネタバレなしでいきたい映画のざっくり感想。

今回はこちら。


興収10億円突破の『あの花』スタッフが贈る感動作『心が叫びたがってるんだ。』予告編 - YouTube

 

アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の製作陣が手掛けた「心が叫びたがってるんだ。」(ここさけ)です。

あの花」は未見ですが、物語の舞台は2作品とも埼玉県秩父市だそう。予習しておいたほうがより楽しめそうな匂いがしますね。


そんな「ここさけ」は、ざっくり言うと、「言葉で人を傷つけてしまった」*1トラウマで、会話ができなくなった少女の話。

 

テーマが明確なうえにゆったりと進むので、「今日はちょっと疲れちゃったな…。だらっと映画でも観たいな」ってときに向いてます。ボーッとしていてもちゃんと理解できる、はず。

 

都市開発(失敗気味の)埼玉の片田舎、スクールカースト、母子家庭の鍵っ子、DTM研究会などの設定はイマドキっぽさもあって、リアリティを感じやすいですね。

細部まで作り込まれた作画や仕草などの演出も手伝って、わりとスムーズにストーリーに入っていけます。

 

本筋ではないのですが、主要キャラの一人・野球部エースの田崎くん周りの話がなかなかよいのです。しかも、結構みっちりやります。

もうここだけで「青春群像劇」という謳い文句に偽りなし。青少年の葛藤を描くときに、野球部ほど万人に受け入れやすいものってないかもしれません。

 

しかし、残念ながら作品全体としては、起承転結の「転」以降が本当にひどかった…。

 

「ものすごく丁寧に舞台背景や人物描写をしていたら、尺が全然足りなくなっちゃった!」って感じの尻すぼみ感がすさまじいです。

 

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 「てへぺろっ」てな感じで、この映画監督*2の顔がよぎりました。

 

キャラクターたちがいきなり結末に向け、露骨に舞台装置として動き出す様に、思わず顔が引きつるレベル。「みんなエスパーかよ!」ってツッコミたい衝動に駆られます。

 

しかも、いきつく先がとんでもなく凡庸なエンディング。力技で持って行くなら、もっとしっかりした展開を用意しておいてほしいものです。

オチも観客の期待を裏切ってからの(という展開が逆に手垢にまみれている)、なんとなーくハッピーエンドを演出して終了というのが癇に障る…。

 

個人的に、これは「青春群像劇」じゃなくて「文化祭マジック」ですね。本編よりも田崎くんエピソードのほうが、ちゃんと「青春群像劇」してます。

 

なかなかのレベルで“個人的クソ映画”でしたが、公式サイトによると、映画通満足度97.4%*3、女性満足度96%*4らしいです。

Twitterやレビューアプリでも、私の知人含めて「よかった」という声を目にするので、ハマる人のほうが多いかもしれません。思春期にこういう経験をしているかの差なのでしょうかねぇ。

 

こき下ろす感じになってしまいましたが、後半の主人公と主要キャラ・坂上くんのの厨二っぽさは、気持ち悪さがしっかり青春というか思春期らしくてよかったです。

「旧エヴァ」オマージュ全開なので、腐れシンジくんに感化された元・厨二の方は、ちょっと気恥ずかしい黒歴史を思い出せるかと。時代は移ろえど、青春はメンヘラです。

 

劇中の音楽はとても素晴らしかったです!

エンドロール見る限り、ほとんどの楽曲をクラムボンのミトさんが担当されていました。サントラがもう発売されているので、こちらはチェックしてみたいと思います。

 

息抜きのつもりで書き始めたのに、だいぶ時間を割いてしまいました。

 

それでは、またの日まで。

*1:実はこの表現はあまり正しくないです。実際は、主人公が「見たものを不用意にしゃべってしまった」ということが引き金になって、大切な人から言葉で傷つけられます。

*2:羽海野チカ先生「ハチミツとクローバー」6巻より。ピーター・ルーカス監督。

*3:Filmarks試写会調べ

*4:cinemacafe.net独占試写会調べ

自己紹介とポートフォリオ(暫定版)

▼新しいポートフォリオはこちら(2021.8. 追記)

kn.hatenablog.com

 

初めまして。中道薫(なかみちかをる)と申します。

2014年から有限会社ノオトという編集プロダクションに所属し、Webコンテンツ制作の編集やライティング、ディレクションを生業としている人間です。

主に下記のような媒体でお仕事をさせていだいております。名刺代わりに一部ご紹介。

 

▼LINEお店ガイド

lineatguide.blog.jp

主に企画や編集としてご協力させていただいてます。

あと、おいしいものが食べたくて取材に同行しているので、ノオトの署名記事の写真は、私が撮影したものです。

 

lineatguide.blog.jp

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特別企画では、顔出しで記事を書きました。

こういう企画にどんどん挑戦したいです。死んだり仕事に支障が出たりしない範囲なら何でもやります。

 

▼トゥギャッチ

togech.jp

弊社がトゥギャッター株式会社さんと共同で運営しているTwitterニュースサイトです。

こちらでも、主に編集や企画、撮影を担当しています。

現在は、ひにしあいさんの担当編集がメイン。

 

togech.jp

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自社メディアということもあり、かなり自由にやらせていただいております。

 

▼品川経済新聞

shinagawa.keizai.biz

同じく、弊社の自社メディア「品経」では、入社して以来ずっと記者として、取材と執筆を行っています。

ローカルニュースのネタ探しは、その地域に住むのが一番手っ取り早い! 弊社のスタッフは社長をはじめ、ほとんど品川区在住。私は戸越銀座に住んでおります。

 

shinagawa.keizai.biz

2015年上半期に書いたなかで、最も思い出深いのはこちらの記事。時代の移り変わりや歴史の重みを感じてもらえたら幸いです。

 

定期案件がメインではありますが、単発でも記事を書いたり編集したりしています。

 

<編集担当>

▼anレポート

weban.jp

「anレポート」では、一部編集や企画でご協力させていただいております。

普段は真面目に企業や専門家の方に取材するので、かなり新鮮でした。

 

▼an特別企画「ニート座談会」

weban.jp

素敵なページデザインは「ハザマデザイン事務所」さん。

Wordpressで直接入稿することもあれば、Webデザイナーさんやカメラマンさんとご一緒させていただく案件ももちろん対応します。

 

<執筆担当>

▼Web R25

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▼THE PAGE

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あと、「CHINTAI情報局」では、大根おろしアートを作って、ムック本に取り上げられました。

www.chintai.net

本業で食べていけなくなったら、こちらで生計を立てていく所存です。

 

このほかにも、スポーツカーのコミュニティ運営やSNS運用、フリーペーパーの記事制作なども手掛けています。

お仕事のご相談やご依頼、は弊社の問い合わせフォームかメール(kn★note.fm ★を@へ)まで。フリーランスライターさんの売り込みもお待ちしております!

 

個人的には、マンガや映画、音楽が好きです。

カルチャー方面へもお仕事の幅を広げようと、下記の音楽ライター講座へ通っていました。講師は九龍ジョーさんと磯部涼さん。

「音楽文化のつづり方」は「音楽文化のつくり方」 | BUKATSUDO

 

こちらのブログでも、息抜きに感想などをアップします。たぶん。

 

それでは、またの日まで。